ツイッターに書き切れない熱量

ハロプロやそれ以外を呟く日記

初めて宝塚を観劇してみた。

 

 

2017年10月7日土曜日


人生で初めての宝塚歌劇宝塚大劇場で観劇しました。

 

ミュージカルや舞台の観劇は友達が出ていた小劇場で1、2度見たことがあるすっごく初心者です。1公演しか見ていないので記憶違いがあるかもしれません。


宝塚の伝統や知識に関しては触った程度にしかありません。解釈違いや間違いがあっても生易しく見守って頂けるとありがたいです。

 

 

盛大にネタバレしています。無駄に長いです。

 

 

観劇の感想(レポまがいのもの)にたどり着くまでの前フリが長いので、点線先まで読み飛ばして頂いても大丈夫です。

 

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まず、宝塚に興味を持ったきっかけは、モーニング娘。'16と宝塚OGのお二人(未沙のえるさんと汐月しゅうさん)が共演されたミュージカル「続!11人いる!東の地平 西の永遠」の映像を見てお二人の在団時代を知りたくなり、元同僚のヅカヲタや楽天ショータイムを駆使して半年掛けて情報を追いました。

 

その中で北翔海莉さんの包み込むような歌声(ラブドリの逞しさと包容力が、こうもりの茶目っ気が好きです)、礼真琴さんの美声と音ハメ(ロミジュリ終盤の切なさ、THE ENTERTAINERのパレードの音ハメに惚れました)、妃海風さんの愛らしさ(メイちゃんの執事のしゅうさんとのコンビは何度見ても飽きません!ソロ歌唱のプリンセス感も大好き)、星組の組子の細かな演技(トップさんの後ろでも全力で表情を作っていて、ライトの当たらないステージ端でも動きが綺麗で目が行ってしまいます…)


そして今のトップコンビの紅ゆずるさんの狂気や色気をはらんだ表現と、綺咲愛里さんの少女漫画のようなビジュアル…もうこれは、行くしかない!と思い立ったのが、スカーレットピンパーネルが東京宝塚劇場でやっている頃でした。


ハロヲタとしてモーニング娘。の春ツアーや13期に夢中になっているうちに千秋楽を終えてしまい…雪組の中で1番御顔が好みだった、有紗瞳さんがヒロインだし礼真琴さんはもちろん、気になっていた壱城あずささんと瀬央ゆりあさんも出演されるなら阿弖流為を見に行くしかないと一般販売のチケットにかけましたが、争奪戦に負けました。

 

それでも、生で観劇する欲に抗えず至る所でチケットが取れなかったとめそめそしていたら、「遊びに来るついでに宝塚観に行こう!私も見たことないし見てみたい」と関西に住んでいる親戚が誘ってくれてベルリン わが愛のチケットも取っておいてくれました。


当日の朝早い新幹線に飛び乗り宝塚を目指しました。親戚とは宝塚駅前で待ち合わせしていましたが、花の道やジェンヌが良く行くらしいお店も見てみたくてゆっくり劇場まで向かいました。

 


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座席は二階最前列下手側で初めて観るには満遍なく見れそうだなーと開演前はわくわくして、一応モーニング娘。のホールコンサート時に使うオペラグラスも持って行きましたが、席についてみるとステージや銀橋がずっと近くて要らなかったかも…と思いました。

 

客電が落ちてアナウンスが流れると冒頭から贔屓の礼真琴さんと有紗瞳ちゃんが下手側からいちゃいちゃしながら現れて、その時点でかわいいとかわいいが寄り添ってる!

続いて現れたトップスター紅ゆずるさんはベージュ?のジャケットをばっちり着こなして…思わずオペラグラスのピントを調整し直しました。だってレンズが歪んでると思うくらい手足が長かったんだ…ゆずるさんのまわりがキラキラしてました…地味な色のジャケットなのに…

 

 

映画のフィルムに縁取られたステージには階段があり、星組組子がステージ上にならぶ映画館のシーンはちょうど視線の先に小桜ほのかちゃんと紘希柚葉さんが隣り合っていたのでオペラグラスでガン見しました。


以下幕間に走り書きしたメモです。乱文です。
(白妙なつさんの美声が聴こえた気がしてオペラグラスから目を離して探す→見つける→オペラグラスで覗く→壱城あずささんがいるううう!線が細い!すごい!→ことくらはどこだ?→いたぁあ!!かわいい!笑顔の破壊力!困り顔のくらっちかわいい!!→下に座ってる紅ゆずるさんの脚が余ってますよ?長すぎじゃないですか?その思案顔大好物です。ティボルトの時もしてましたよね?素敵です→紘希柚葉さんの長い脚に肘つくの最高にかっこいい!もっと脚を持て余して!)

と、あの映画館のシーンは見所がたくさんあり過ぎで目が足りないので50回は見たいと思いました。見たい人はたくさん居たのに全然見つけられなかった…

 

 

そしてUFAの重役がステージ前方に出てこられたんですが、副組長かっこいいです。ボキャブラリーが貧相で申し訳ないのですが、立ち姿が絶妙なんです。あのスーツの集団の中心にいるべき人なんだなってすぐ理解できる存在感とオーラ。ボディランゲージの手の使い方までかっこよかったです。


そして紅ゆずるさんと隣に立ち並ぶ方のお顔の小ささに驚きました。声を聞いた感じこれはもしかして七海ひろきさんかな?と思いながらも私の席からは表情がしっかり見えずもやもやしていてやっと表情が見えた時は、やっぱりあの顔の小ささとスタイルは七海ひろきさんだよね!と納得しました。異次元のスタイルですね。

 

 

そして喫茶店のシーンで真っ先に見つけたのはもちろん礼真琴さんでした。かもめの映像を見た時も思いましたが、紙を持つのが様になっているといいますか…ただ紙を持っているだけなのにかっこいいなんて…。有紗瞳さんが素直に感想を言っちゃうところを軽く返す礼さんに気安さを感じて、ことくらかわいい(3回目)そして表情豊かな礼さんと楽しそうなゆずるさんの掛け合いを見て何故か安心感といいますか、ホッとするような心持ちで喫茶店をほのぼの見ていると、瀬央ゆりあさんが乱入されて、お世話を焼いてる組長の細かな演技に胸キュンしました。良い女将さんなんだなーって。

 


それから歌い始めた瀬央ゆりあさんの歌声に艶があって驚きました。話す声から想像していた声はもっと素朴な歌声だと思ったのに、中音域から高音に上がる時に艶があって何度も聴きたい!と思い「子どもの頃から歌は上手いって言われてたんだ!」の台詞の説得力に感嘆しました。

 

 

ステージ端から現れたレビューガールをすぐオペラグラスで見たんですが、脚や肩の筋肉がスゴくてどれだけトレーニングされて鍛えたんだろう?鍛えられた身体が優雅にドレスをさばくのはCGを見ているみたいでした。個人的に女性の鍛えられた身体が好きなのでオペラグラスで思う存分堪能できて満足です。

 

真打登場と言わんばかりの夏樹れいさんのラスボス歌姫オーラ。強いです。音の壁が伸縮自在に客席を覆うような圧を感じました。低音も高音も全て耳に心地よい。
楽屋でのインタビューや紅ゆずるさんに出演交渉される夏樹れいさんは、熟した女性の度胸や自信を感じました。だからこそ肌の色の事を口にする時の儚さが際立ったのかなと。

 

 

音波みのりさんのレニー大好きです!星組娘役の女のズルさとジェラシーに駆られるキャラクター(愛と青春の旅立ちの白華れみさんやロミジュリの音花ゆりさん)は過去映像を見ていても大好きなのでキター!と脳内歓喜です。


そしてお人形のような綺咲愛里さんがステージにおられますが、私の席からはほとんど表情が見えず…これは円盤を手に入れて要チェックしたいと思います。

 

 

そして礼真琴さんと有紗瞳さんのシーンでは、有紗瞳さんのかわいさが炸裂してました。「忘れもの…」ってほっぺチューしたあと上目遣いで礼真琴さんを見つめる時の乙女な顔、嫁に欲しい。そして1人になったあと「愛してる…」の5文字に誠実さと愛おしくてたまらない気持ちを込める礼真琴さんも素敵です。

 

 

天寿光希さんがお髭のナイスオジ様で登場されるんですが、色気が歩いてます。ダダ漏れです。少しお顔を下げてお話しされていて、意思を強く出すときは目線を上げられるんですがその時の目力と色気が凄いです。オペラグラスで直視してはいけないと思いました。

 

 

やっと綺咲愛里さんの愛らしいお顔が存分に見れるメイキャップシーンは、紅ゆずるさんがメイクを教え、鏡の前に2人が並ぶんですが美の暴力だな、と…このお二人は現実に存在されてるのかな?紅ゆずるさんの大きな手が綺咲愛里さんの細い肩を掴み、手を添えて口紅を塗るシーンはそのままキスするんじゃないかとわくわくしましたが何事なく。

 

 

映画の撮影シーンでは音波みのりさんの悪目立ちするようなショッキングピンクのドレスに目が行ってしまうのを引き剥がして、紅ゆずるさんと礼真琴さんが撮影シーンを見て話しているのをオペラグラスで観察しましたが、距離がすごく近くて親友のパーソナルスペースなんだなってほっこりしました。それから瀬央ゆりあさんの綺麗なお顔と綺咲愛里さんのお人形のようなお顔がスクリーンにアップになるのはずるい。この演出は面白くてそのまま忘れじの恋の上映に繋がるんですが、上手下手スクリーンのちに銀橋と見るところがあって目が足りない(2回目)

 

 

ファーを纏った白妙なつさんのマダムは歩き方はすごく女で、少ないセリフでも良い声が発揮されてました。もっと聞いていたい。そして呆然とされている凪七瑠海の脚の長さ。白妙なつさんを奥さんにもらっておいて目移りしてるんじゃないよ!と思う反面、あの綺咲愛里さんのかわいさはずるいよね…とよくわからない感情移入をしていました。

 

 

そして打ち上げの喫茶店ではまた目が足りなくなりますが、礼さんと有紗さんにロックオンして見ていると嬉しそうな2人の表情がシンクロしてたんです。萌えます。からのプロポーズです。礼真琴さんの恋はうまくいかないイメージがあったんですが、有紗瞳さんにキスするシーンはジーンとしました。あっという間に終わってしまったのでここも円盤でしっかり見ます。てろてろワンピースを着ておろおろしてる綺咲愛里さんがすっごくかわいかったです。

 

音波みのりさんの怒りの突撃は少し同情してしまいました。彼女だって一生懸命やったのに世間の評価はそうはいかず、綺咲愛里さんにやつあたりしてまわりに窘められては感情の行き先がなくなりそうだな…と心配しました。

 

 

このあとのトップコンビのシーンは演出も美しく、お二人も美しく、ロマンチックとはまさにこのことなのかと。銀橋に腰掛けての掛け合いは私の席からちゃんと見えなかったので円盤で確認ですね。少年テオ役をされた組子さんは存じ上げなかったのですが、表情豊かで母性本能をくすぐられました。

 

 

壱城あずささんがゆずるさんの敵対ポジションになるのはなんだか落ち着かない。でも、線の細い壱城さんがこの役を演じることによって神経質そうなナチス側の雰囲気が出ていました。ナチスの行進は一糸乱れず少し恐怖を感じます。セットの映画のフィルムがナチスに塗り替えられる演出も不穏な感じが出ていてハラハラしました。

 

喫茶店で落ち込むゆずるさんと礼さんの元に色気の化身、天寿光希さんが現れた時は組長と有紗瞳さんを見ていましたがお二人の小さな驚きの演技がとても好きです。そして組長が良い女すぎて、女将さんとヴィクトールの関係の続きを見たくなりました。元気を取り戻したゆずるさんと礼さんの関係性はまさに若者らしさという感じ。どんなことをしてくれるのかわくわくしていたら、七海さんが飛び込んできて、綺咲さんの危機を伝えます。
顔色を変えたゆずるさんに、(早くあ〜ちゃんを迎えに行くんだ!)と内心応援しまくりました。

 

 

下手上手に分かれて電話する壱城さんの横には音波さんがいて、ああやっぱり…と落胆してしまい、凪七さんのご執心ぶりがこの後の展開を想像させました…星娘ならビンタの一発ぐらいは食らわせてやれ!とハラハラ見ていたらあっさり脱がされ机に押し倒されそうになっているから(ゆずるさん、はやくーー!あ〜ちゃんの綺麗な二の腕が露わになってるよ!)と焦りと、黒いドレスを脱がされかけた綺咲さんを見て、これがそそるという感覚かと少し変態な思考に陥りました。

 

 

ギリギリ間に合ったゆずるさんが背中に綺咲さんを庇うシーン、ドキドキしました。ゆずるさんの腕に掴まり不安や緊張を表情に浮かべる綺咲さん、ベストオブヒロインです。綺咲さんを庇いながら、凪七さんに言い募るゆずるさんの語尾がほんの少し大阪弁のイントネーションに聞こえて感情の高ぶりを感じました。強く凪七さん言いつつ、綺咲さんに添える手は優しいゆずるさん。最高にラブロマンスです。

 

 

ビスマルク衣装に着替えた天寿さんがハイジを歌う楽屋が恐らく1番笑えるところでした。イケオジ様の美声ハイジ…

 

 

ラストシーン撮影時は外にナチス親衛隊がいると知らされ一気にピリピリしたムードになります。無事に終わってくれと願いも空しくナチスに突入されましたが、撮影を続けると言うゆずるさんとラストのセリフを変える旨に即答する礼さんのテンポが良くてこの2人の信頼は劇中ずっとぶれないなと。ハイネの詩を迫る声で言い切る綺咲さんはジルの芯の強さを感じました。
そして混乱に乗じて逃げるシーンではしっかり礼さんが有紗さんの手をとって逃げるのを見ました!

 

 

駅では、ベルリンを離れていいのかと聞く綺咲さんに安心させるようなゆずるさんの声に包容力を感じました。このままトップコンビのキスシーンは見られないのかと余計な心配をしてしまいましたが、しっかりしてくれて大満足です。フィルムを詰めて持ってきてくれた七海さんや友を讃える礼さんに少しうるっとしました。映画に対する信念が常にあったからこそみんなテオについて映画を撮っていたのだと改めて感じる良いラストシーンでした。

 

 

 

 

印象に残ったシーンを抜粋で書くつもりがほぼほぼ全てのシーンを箇条書きのように書いてしまいました。

 


シナリオはシンプルな起承転結で初心者の私でも理解できる内容で、だからこそ星組さんの細かな演技、セリフだけではない無言の演技の見どころがたくさんあると思います。名前がない役所の下級生もただの背景や群像で終わらないので目が足りません。
そして演出ではセットやライトの使い方が新鮮で、ただの机と椅子しかないシーンでも背景が浮かぶように感じました。白いライトでロマンチックな星空を作るのも素敵です。
盆やせりを初めて見ましたがあんなに綺麗に場面転換がされたから、だれずに見られたのかなと。

 

 

 

ボキャブラリーが少なくてうまく伝えられているのか不安ですが、初めての宝塚歌劇の観劇は大満足です!
これぞプロの集団、夢を見せるショービジネスだなと感激しました!
そして見逃したところや確認したいところがたくさんあるのでもう一度見たいです!
Bouquet de TAKARAZUKAや宝塚歌劇の殿堂に関しても同じように感想を書きたいですが、長くなりすぎたので後で別記事に書くか、思いのままツイッターに書き連ねます。

 

 


興奮冷めやらぬハイテンションの読みづらい日本語をここまで読んでくださりありがとうございました!